2010年3月14日日曜日

職人


和風総本家という番組を僕は毎回逃さず見てます。

惹かれる理由は簡単にというと二つがあります。
まずは取り上げられた日本各分野の古き良き伝統の数々、
次は、競争激しい世の中、懸命に伝統の技を継承していく職人たちの姿がなにより輝いてるに見えます。

時代の波に翻弄されず、地道に歳月を重ねて腕を磨き上げてきて、
本人達の強い信念と持ち前の根性を言うまでもないが、
社会環境の安定や、人材供給仕組みの完備さなど、
バランス良く動いてる社会全体こそ
粋な職人と伝統の繁栄するために一役買ってるでしょう。

そして、思い付いたのは、
我が故郷、もちろん目まぐるしい発展していますが、社会全体がバランス良く進んでるとは程遠いなもの。集結型経済の衝撃を受け、一時期伝統技法が時代遅れ物と見なされ、大量生産が凄腕職人を勝ち取り、代わりに荒っぽい真似・コピーしかできない職員が世の中溢れ出している。

凄腕職人たちが静かに定年になって、そして先代から受け継がれた粋な技も次第に各分野から消え去っていく、次の世代まで花を咲かせることが難しいだろう。
けして、彼らは自ら社会舞台から引退しようではなく、国が彼らの活躍場所を確保しなかっただけだ。

「先進国30年かけてやったコトを我々はわずか10年で成し遂げた!」という自慢気なスローガンを向うではよく耳にするけど、それは、百パーセント良いとは言えないだろう。

「一口食べただけでデブにはなれない」という諺がある、社会も同様、なによりバランスよく前へ進んでいくこと。


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